久米さんの主宰するメルマガ[縁尋奇妙]で『緑をまとう家…我流天国』をご紹介いただきました。私も実はこの本の編集を機に、野菜づくりにハマってしまっています。
屋上菜園、といってもたった3畳ほどのスペースにプランターを並べただけの菜園ですが梅雨の時期は忙しい。なにしろイモヅルは1日10cmは延びるし、生ゴミからの半生肥料(石山修武さんから直伝)カボチャやジャガイモの芽がつぎつぎと出てくるし、雑多に植えた野菜には虫も付き始めるし、という具合。それぞれの対応だけで早朝の1時間ぐらいはあっという間に過ぎてしまいます。
といっても、イモの葉っぱで囲われてきた屋上のスペースはだんだん居心地が良くなってきました。夜の照明はキャンドルで、ビールをちょっと置いておく台をここにつくろう、とかあれこれ考えながら、朝晩の犬の散歩を見下ろす位置にあつらえた、ベンチでぼーっと過ごす心地よさ。
ところが、ミニ菜園の悲しさか、隣の生ゴミ肥料製造鉢からひっきりなしにウンカがやってくるのには参ります。ウンカは小さい割にはウルサイ。ウルサイといっても音ではない。じゃ、なぜなのか? どうもその飛翔軌跡にあることがわかりました。ブンブンと同じところを行ったり来たりと、振動するように飛んでいることがわかりました。
そうだったのか! ウンカはふるえながら、危険や環境(のアフォーダンス)を感じているんですね。とすると、自分の屋上菜園も同じことかも。小さなスペースのプランタを、陽射しや風通しを考えてちょこまか場所を変えたり、スノコを並べ替えたり。そんな菜園で取れたシュンギクやトマトをうまいのまずいの、とウンチクを並べたり。とりあえずの環境の中で野菜を作ってみる、それを食べるという、都市環境を感じるための「ふるえ」なんですね、コレって。
目次:
- 写真構成「緑をまとう家…我流天国」
駅前オアシス…屋上果樹園、東京・大森、シラトリビル
イモの国へようこそ…那覇、野石積みの家と「琉球藷の邦」
ベンジャミンの屋上ジャングル…那覇、小さなビル
借家の壁に緑をまとう…東京・国立、プランターコテッジ
小池雅久「プランターコテッジができるまで」
小池雅久「小池縄文人の緑化生活」 - インタビュー
石山修武さんの野菜生活…東京・世田谷、世田谷村
赤瀬川原平さんのニラとの付き合いバランス…東京・町田、ニラハウス - 鼎談「緑をまとう家…北へ南へ」藤森照信×浜田剛爾×石田秀輝
発行: INAX出版
企画: INAXギャラリー企画委員会
編集: 建築・都市ワークショップ+石黒知子
デザイン: 勝井三雄+中野豪雄
撮影: 瀬戸正人
イラスト: 太田尻智子
印刷: 東陽印刷所

