アトリエ・ワンとは、建築家、塚本由晴と貝島桃代による建築事務所の名称である。その活動は、実際の建築設計だけではなく、展覧会に作品を出展し、活発な批評や地道な調査、そして教育を同時に行う。
3/7、アトリエ・ワン展(ギャラリー間)のオープニング(遅れて到着)に行って来た。
http://event.telescoweb.com/node/6102
テーマは戸建て住宅と公共空間。エントランス部分にプライウッド(積層合板)を曲げユニット化してつくった人形劇場が。中に回って入ると身体的な居心地のよいスペース。小さな公共空間の提案である。会期中いくつかの劇団の公演がある。どんな感じでヒトが振る舞うの(インタラクション)か、あらためて確かめてみよう。
http://event.telescoweb.com/node/6461
テラスにはホワイトリムジン屋台が。闇の中にぼうっと浮かび上がってオブジェのようである。こちらはおでんでも振る舞わないと、ヒトとのインタラクションが見えてこない。ぜひ、会期中にお願いしたいところ。
公共空間と美術展(インスタレーション)とワークショップの境界線での仕事が多い、アトリエ・ワンだが、個別に設計して来た住宅についても建築家としての戦略をかいま見せようとしている。
上のフロアには世界7カ国に建つ(進行中のものも含めて)最新のものまでの戸建て住宅の1/20模型が並ぶ。断面が見える大きな模型は空間の構成、敷地の状態がわかりやすい。こうやって見ると、それぞれのデザイン上のテイストや構造は異なっているが、断面で寝室からリビング、小屋裏までヒエラルキーなく一体的につくられているのが特徴といえそう。大げさな構造や目新しい工法で独自性を狙うのではない、身体的なスケールやセルフビルドの工法に限りなく近いと感じるのは、ぼくだけだろうか。一見、小さくて脆弱に見える住宅だが、グローカルな建築の文脈に一石を投じることになるかどうかじっくり確かめたい。
同時発売の『図解 アトリエ・ワン』は大きな断面詳細パースでそれぞれの住宅が解剖されている。これはのちほどじっくり検分することにしよう。

